自分史作成講座

自分史の本文構成を把握する

本文は、さらにいくつかの要素に分けることができます。
まず、最も大きな要素として「章」があります。
章は、本文を分けたなかで最も大きな段落のことです。
たとえば、「第1章 出生」「第2章幼年時代」などのような形で章を立てていくわけです。
章はさらに、「節」に分けられます。

「第2章 第1節 幼稚園に通い始める」
「第2章 第2節 運動会で大活躍」

などのような形で節を分けていきます。
また、節をさらに分ける場合もあります。この場合、分けられた部分を「項」といいます。

◆章や節には見出しをつける
章、節には上で示しているように、その内容を一言でまとめたタイトルをつけるのが一般的です。
これを、「見出し」といいます。
章の見出しを「章見出し」、節の見出しを「節見出し」などとよんだりします。
また、節のなかで、適宜見出しを設けることがあります。
これは、「小見出し」とよばれています。
見出しは、どのようなことがその章やその節に書かれているのか一目でイメージできるものが望ましいでしょう。
見出しを決める場合には、いくつか候補を考えて、そのなかでいちばんわかりやすいものを選ぶとよいでしょう。

◆中身では起承転結を意識する
本文の基本構成は以上の通りです。
さらに中身の展開としては、「起承転結」を意識してみてください。
これは、昔からよくいわれている話の運び方のコツです。
「起」とは話の導入部、「承」は「起」を受けて話が展開していく部分、「転」はそれまでの展開からは予想もしていなかった事件が起こる部分、「結」は話のまとめの部分です。
話が、このように起承転結でつながっていると全体のおさまりがよく、読む人も最期まで興味を失わず読み続けることができます。
本文全体で「起承転結」を展開するのが難しい場合でも、章内、節内でこの4つの流れをつくるだけで、文章はぐっと魅力的になります。